高校になると自由研究の内容も、とても高度なものになってきます。特に科学・実験・化学・工作・社会・地理・生物・数学など様々な公式を使って、求めていくことができるため、研究の幅も広がり、行動範囲や準備できる器具なども中学生までとは違うものを使って本格的な自由研究を行えます。高校生が選ぶ人気の自由研究テーマを15個紹介しますが、自分が興味のある分野からテーマを選ぶようにしましょう。また選ぶときのポイントについてもお伝えします。

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高校生におすすめの自由研究テーマ15選

高校生が選ぶ自由研究テーマは、1つのことを掘り下げて研究しているものが多く、興味深いものばかりです。ただ、学生たちは、その算式や公式が分かっているのでいいでしょうが、自由研究の展示会を見に来た子どもや大人には、分からないことが多いこともありますので、分かりやすい言葉や表・グラフ、写真・イラストなどを使って説明してくれると見るほうとしては嬉しいです。

実用的なものを実験で研究したり、好きな音を作るために自分でスピーカーを作成したり、風力発電機を作って何か家電の電力を補ってみたりという研究をしていることが多いです。また、工作では電子回路を自分で作ったり、プログラムを作成して動くロボットを製作・工作する高校生もいます。高校で自由研究のテーマとして取り上げることが多い15個と選ぶときのポイントについてまとめました。

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家庭科を選ぶときのポイント

高校生が自由研究で家庭科を選ぶ時には、社会で問題になっていることを選ぶといいです。なぜかと言えば、社会で問題になっていることというのは解決する価値が非常に高い問題だからです。例えば、単に「オリジナルの料理を作りました」という研究よりも、「健康に気を使った低カロリーのメニューで、1週間の献立を作りました」という研究の方が役立ちます。料理をするということに、肥満問題という社会問題の解決を加えたため、内容がより社会に役立つものになっているので、問題意識を持った研究内容にすることができます。

実験を選ぶときのポイント

簡単で1日でできる自由研究を選ぶ人もいますが、難しかったり、困難なことにも挑戦してみるといいです。夏休みであれば約1ヶ月間の休みがありますし、冬休みでも2週間程度の期間がありますので、チャレンジする意義があると思います。実験を行なうときには、のめり込み過ぎで、費用が掛かり過ぎてしまうことがありますので、身近なもので代用することができないかも考えたり。100円ショップで変えないかと見に行ってみるといいです。

ダムの役割や水力発電・風力発電・太陽光発電などそれぞれの電力の違いを把握してメリット・デメリットを調べたり、記憶力を高めるための方法を調べたり、自分で車の構造を調べてみたり、錯覚を利用した実験をしたりと1つのことをより深く調べていくことがおすすめです。

氷を選ぶときのポイント

氷をテーマにして自由研究を始めるとしたら、地球温暖化について調べるのもいいです。地球のようにグローバルな問題に取り組むことは、日本国内だけの問題ではありませんし、日本は島国なので、海面の上昇により浸食されていくことも懸念されています。特に南極の氷の増減については世界も注目しています。飲食物の一部としてではなく、自然現象として捉え、将来について調べることは有益なことです。まとめ方としてのポイントは、現在南極で起きていることと、将来起こる影響について予測すると良いです。

氷の性質や仕組みを理解して、実験を行なうといいです。溶け方や食感を良くする氷の削り方、白い氷と透明な氷の違いなども研究テーマにすると面白いです。

数学を選ぶときのポイント

数学で理解が少し難しいのは「無限」の概念です。微積分で「限りなく0に近づく」とか「果てしなく大きい」とかで「何となく判ったような気がする」、あるいは「そうだと思い込む」ような態度で、微積分の計算方法を理解することが多いですが、高校生の自由研究では、この「無限」を実存する値から「概念の値」に一歩飛び出すことが必要です。グラフに表してみると「無限」とは一つの値ではなく、状態を表わすことが実感できます。

他にも色々なものを数学の観点から解明することができます。サッカーチームの得点力・守備力・攻撃力などを数値化して、実際の試合結果と比べてみたり、スポーツをするなら野球のバットスイングとボールの力からホームランを量産する最適な打撃法などテーマは豊富にあります。

理科を選ぶときのポイント

自由研究で理科に関するテーマを選択するのであれば、台所での現象に着目することがポイントです。台所には科学的な現象がたくさんあります。たとえば、フライパンの中を踊る水滴が挙げられます。フライパンで炒め物などをつくっているとき、水の沸点よりも高い温度で熱しているのに、どうして水が蒸発することなく残るのか、という疑問が生じます。この現象の理由を解明すれば、大きな成果が得られることになります。

氷筍が出来る仕組みと、どのくらいの期間を掛けて何cmのものができるのか、腸内環境を整える乳酸菌は本当に腸に届くのか、表面張力の力について解明するなどの理科に含まれる化学・実験・化学・生物などについてのテーマを選んで取り組むのもいいです。

高校野球の歴史を選ぶときのポイント

自由研究の内容を選択するにあたって、高校生が高校野球の歴史を選ぶときのポイントは、ただ高校野球の歴史について調べていくだけではなく、母校はもちろん、地域や都道府県などの身近な物事も織りまぜて研究していくと、新しい発見と同時に興味深い魅力的な内容になります。歴史とともに、これまでの都道府県別出場のパーセンテージやこれまでに活躍してきた人物の歴史などまで、深く掘り下げてあらゆる視点から分析研究にあたると面白いです。

高校野球で、どれくらいの活躍をした人がドラフト指名されているのかなども調べてみるのも、どんな結果になるのか楽しみです。

サッカーを選ぶときのポイント

サッカーを自由研究のテーマとして選ぶとき、注意しなければならない点があります。それは、大好きだ、プレイしていて楽しい、という趣旨の感想文で終わってしまわないことです。自由研究はあくまで研究です。高校生ともなれば、それをしっかり意識して、今までとは違った切り口でサッカーを見つめなくてはなりません。幸い昨今では、得点数やアシスト数以外で定量化が難しかった選手の成績も、さまざまな指標で評価が出来るようになっています。数字で根拠を示すことは何よりも説得力を持ちますので、まずはそのあたりの情報収集から始めると効果的です。

または、シュートの確率を上げるためには、どんな軌道で、どのくらいのスピードがいいのか、シュートの種類の打ち分け方とポイントなども研究すると科学的な観点から見ることができ、今後のプレイにも役立つものになります。

星を選ぶときのポイント

自由研究のテーマとして高校生が星を選ぶときのポイントは、テーマを絞ることです。星といっても、実に様々なものがあり、その内容は膨大になっていまいます。星座・惑星・観察・宇宙・月・太陽などのテーマがあります。ですから、テーマを絞ってわかりやすくする必要があります。例えば、生まれる理由というというものでもいいですし、将来はどうなるのかということでもいいです。いま見ている光は実は遠い昔の光だというようなことでもいいですし、生い立ちということでもいいでしょう。テーマを絞ることで焦点がぼけてしまうことを避けるようにします。

科学を選ぶときのポイント

科学は一定の目的や方法を基に事象を研究することです。自然科学や社会科学・人文科学などに分類されるので、興味がある科学分野を選び、さらにそこから興味があるテーマを選び、1つの課題について研究を進めていくことです。例えば、自然科学を選ぶなら、存在の発見・起源の探求・過程の解明・原理の応用について調べていく必要があります。科学の分野も広いですが、静電気モーターを使って自作の車を動かすとか、ホバークラフトの原理、生活をより快適にするものなどを取り上げるといいです。

環境を選ぶときのポイント

環境は、ネットやテレビなどの媒体でよく取り上げられているので、資料やデータが得られやすくまとめやすい題材です。まずテーマを決めます。自然破壊、ゴミ問題、資源の枯渇、温暖化、リサイクル家電のその後などがあります。そして本題はネットや本で資料を調べてもいいですが、取材で資料を作成することをお勧めします。環境破壊などでは、実際の現場に赴いて調査や近隣の人にインタビューするのも面白いです。ゴミ問題は役所などに行くと、身近な地域での数値がわかります。清掃工場に行けば、ゴミの山を見ることができ、その量の多さにビックリします。まとめ方としては、自分自身の考察を加えることと、解決するための方法まで考えるといいです。

情報社会を選ぶときのポイント

情報社会をテーマにするなら、ソーシャルネットワークサービスの危険性や個人情報の流出といった現代問題を結論とし、そこに至るまでのシステムや端末の脆弱性を途中の研究にするといった方策が有効です。また、小中学生も含めSNSの利用者が増え、利用方法やそこでのイジメ問題などが社会問題にもなっています。携帯やスマホの使い方やメディア・リテラシー、個人情報、サイバー犯罪、ユビキタス社会などのテーマがあります。

観察を選ぶときのポイント

自由研究で観察を選ぶときのポイントは、考察を入れることです。例えば、風力発電機をテーマに選んだとします。すると、まずはいくつもの風力発電機を観察して、形状の特徴を把握します。。ここで終わってはいけません。これについて、なぜそのような形状になっているのか、形状だけでなく、どのような仕組みで発電しているのかを書籍などで調べた考察を入れます。このときに学校の授業で習った知識も含めることが出来ると、より良い自由研究になります。どのくらいの大きさの風力発電機だと、どの程度の電力を作ることができるのか、その10分の1または100分の1スケールの模型を作って発電力を実際に調べてみるのも楽しいです。

標本を選ぶときのポイント

高校生の自由研究で標本を選ぶなら、小学生のころと違ってただ近所によくいる虫をつかまえてきて、飾るだけでは簡単すぎます。その世界は広く虫だけでなく、「人」の標本を見て、人間の内臓や成長のしくみ、代謝機能などを学び研究することができます。大学や大学病院では、亡くなった方の人体のホルマリンづけがあり、中には妊婦、体の一部だけなどを保管しているところがあります。なかなかお目にかかることはできず、予約や期間限定の長期休みや大学のオープンキャンパスで見ることができるため、今後の大学進学や進路を考える上で見学に行くことも勉強になります。

標本の作り方を調べるのもいいです。ジオラマ標本・樹脂標本・ラミネート標本・透明骨格標本などの違いと実際の作り方を説明するのもいいです。

社会を選ぶときのポイント

自由研究をするときに社会を選ぶときのポイントは、今世間で話題になっているものを取り上げると良いです。そのメリットは、調べるべき題材がたくさんあるので、いろんな研究テーマを設けることができるという点です。しかも、その研究テーマについては、たくさんの情報が公開されているので、研究しやすいということがあります。社会という分野はとても広いので、世間で話題になっており、なおかつ授業でも役に立つテーマがおすすめです。

各国の消費税問題、社会保険問題、税金と教育費と年金の関係などのほかに、オリンピック開催国の収支状況の実態などをも面白いです。

百人一首を選ぶときのポイント

自由研究のテーマで百人一首を選ぶときのポイントは、百種あるなかから、自分の感情を語りやすい、発表しやすいものがいいです。一番は恋愛でしょうか。風景を描きながら恋愛観や恋わずらう気持ちがあらわれているものが多く扱われていますので、それを自分の現実や理想の恋愛とからめて、解説したり、写真をあつめたり、色々な解釈があればそれを上げてみたうえで、自分なりの訳を作ってみると、良い研究になります。

競技かるたの競技者人口も増えているので、競技かるたで勝ち抜き、優勝するために必要なことや、札を読み上げたときにどこで反応しなければいけないのかなども含めて研究するといいです。

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まとめ

高校生が自由研究をするときのポイントとなるのが時間と手間です。高校生活では、進学などの受験勉強や宿題、部活動にくわえて個人的にしたいことなどで、自由研究に使える時間が非常に制限されていることもあります。本格的でも時間がかかる内容や全体的にイメージの沸きづらいテーマで時間がかかりすぎたり、途中で挫折してしまわないようにしましょう。小中学生や大人向けのものでも、手軽に始められるものを選んで、アレンジしてみるのもいいです。

自由研究を行うにあたって、大事なのはまず研究の落としどころを決めてから始めるということです。要は結論ありきということになります。研究をしている間に、その結論が覆るというようなことがあれば、素晴らしい研究だったと言えます。

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