面白いユニークな貯金箱を作ろうと思い、色々と考えました。貯めるだけの貯金箱ではなく、硬貨と紙幣(お札)も一緒に貯金できて、貯金箱から出すときは、蓋を開けて取り出す方法ではなくATMのように必要な金額だけを取り出すことができるようなATM型の貯金箱を作ってみました。よく出来たATM貯金箱だと思いますので、ATM貯金箱を手作りした作り方についてお伝えします。
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対象学年・工作期間・費用など
難易度 | 普通~難しい |
---|---|
対象 | 小学生中学年以上 3・4年生以上 |
工作期間 | 1日 |
テーマ | 工作 |
費用 | 600円程度 |
小学生にとっては難しい部分が幾つかあると思います。そこはお父さんやお母さんに手伝ってもらいながら進めるようにするといいですよ。中学生であれば、1人で十分作ることができると思います。そのため、難易度は小学生は難しい、中学生は普通かなと思います。
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材料・道具
材料 | 個数 |
---|---|
ダンボール | 大きめ1枚 |
グルーガン | 1個 |
グルースティック | 5本 |
アルミ自在ワイヤー 4.7m |
1個 |
丸棒15mm幅 長さは短くて良い |
1本 |
丸棒幅9mm 長さは200mmあれば良い |
1本 |
木工用のこぎり | 1個 |
ニッパー | 1個 |
定規 | 1個 |
カッター | 1個 |
はさみ | 1個 |
この材料はすべて100均で揃えることができます。私はダイソーですべて揃えました。持っているものがあれば買う必要はありませんので、家にあるものを使えばいいです。
15mm幅の丸棒はアルミ自在ワイヤーをコイル状にするために購入したものです。家に約15mm幅で丸く巻けるものがあれば、それを代用してもいいです。乾電池でも代用できますが短いためズラしながら巻く必要があります。
ダンボールは高さ35cm・横幅38cm・奥行き24cmのダンボールを使い、ちょうど使い切った感じです。
ATM貯金箱の図案・型紙
私が今回作成したATM貯金箱の図案・型紙を手書きではありますが、紙に書いたものをPDFにしてみました。A4サイズで印刷してもらい、その図案・型紙に合わせてダンボールを切り取っていき組み立ててもらうことで同じATM貯金箱ができます。また、ATM貯金箱に貼ったイラスト・デザインもPDFにしていますので、使いたい方はお使い下さい。
図案・型紙・イラストともにA4サイズで印刷して下さい。図案・型紙は2分の1の大きさで書いています。
ATM貯金箱の作り方
まずは上記の図案・型紙に従ってダンボールを切り取っていきます。
硬貨用のボックスを作る
硬貨用の35mm×70mmを2枚と30mm×70mmを1枚準備します。
30mm×70mmのダンボールの側面にグルーガンで樹脂を塗って、35mm×70mmのダンボール1枚を貼り付けます。
もう片方の側面にもグルーガンを塗って35mm×70mmのダンボール1枚を貼り付けます。
30mm×70mmのダンボールを挟むようにして、35mm×70mmのダンボールを貼り付けます。
同じように他の硬貨用のダンボールを貼り合わせていき、同じ形のものを6個作ります。1円・5円・10円・50円・100円・500円硬貨分になります。
紙幣用のボックスを作る
80mm×70mmのダンボールの両端に、45mm×70mmのダンボールをグルーガンで貼り付けます。
紙幣・お札用の箱は1000円札用と1万円札用の箱です。5千円札用の箱を作ってもいいと思いますが今回は2つにしました。
コイルを作る
7cm幅のコイルがあれば、それを使えばいいですが、100均には使えそうな物が無かったので自作することにしました。
準備する材料は、アルミ自在ワイヤーと15mm幅の丸棒です。丸棒の端から7cmの部分に鉛筆で印を付けておきます。
丸棒の端の部分からワイヤーを巻いていき、丸棒に付けた7cmの印のところまで巻いていきます。
7cmというのは硬貨や紙幣の箱の長さと同じにしています。
7cmの部分でワイヤーをニッパーで切ります。
これで1つ、コイルが出来上がりました。
同じものを8個準備します。コイルの幅は適当です。ワイヤーを巻き付ける方向は全て同じ方向にする必要があります。右巻きと左巻きを作ってしまうと、硬貨や紙幣を取り出すときに、どっちに回したらいいのか分からなくなります。
幅9mmの丸棒を1cm幅に切る
幅9mmの丸棒と木工用のこぎりを準備したら、1cm幅に切っていき16個に切り取ります。
コイルに円形ダンボールと丸棒を付ける
直径20mmの円形に切り取ったダンボールの外枠にグルーガンを付けます。
コイルを円形のダンボールと接着します。
接着したときの画像・写真です。
1cm幅に切り取った丸棒の片方にグルーガンを塗り、
円形のダンボールの中心部分に貼り付けます。
コイル⇒円形ダンボール⇒1cm幅の丸棒という順番でグルーガンを使って貼り付けていきます。
これを8個作ります。
硬貨ボックスに前板を貼り付ける
硬貨ボックス用のダンボールの板に直径9mmの穴を開けます。穴を開ける位置が型紙・図案に書いているとおりです。画像は中心部分に開けていますが、これだとコインが上手く落ちて行かないので真似しないで下さいね。普通のカッターで上手に切り取ることもできますが、円カッターがあればもっと楽に切り取ることができます。
穴を開けたら、コイルの先につけた丸棒が通り、回すことができるかどうか確認します。
上から見た写真です。ダンボールから出ている丸棒を回すことでコイルが回り硬貨や紙幣を送り出す仕組みになっています。丸棒を回すときには硬貨ボックスも一緒にセットしてコイルの位置が高すぎないか低すぎないか
丸棒がきちんと回るのを確認したら、硬貨ボックスにグルーガンを使って接着します。
接着したら、こんな感じになります。
中側から見た画像です。
硬貨ボックス内調整板を貼り付ける
この硬貨ボックス内調整板とは、各硬貨のサイズよりも大きな箱のため、コイルに硬貨を入れるとずれてしまい、引っかかってしまったり、下に潜り込んでしまうのを防ぐためのものです。これがあることで、硬貨を中央に寄せることができ、コイルを回したときにスムーズに移動します。
1円玉を入れる箱はダンボールの厚みによっては2枚重ねたほうがいいかなと思いますので、そこは調整して下さい。
硬貨ボックスの表側に円形ダンボールを貼る
硬貨ボックスにコイルを差し込み、抜けないように表に出ている丸棒を円形ダンボールで固定しますが、その前に下記項目について確認しておきましょう。
1.丸棒を通す穴が高いまたは低く、コイルが硬貨ボックスのダンボールから離れていないか?離れてしまっているときは、カッターで穴の大きさに合わせて上か下に切り目をいれて、余分な部分を切り取り高さ調整を行ないます。
2.丸棒を回してもスムーズに回らない?コイルと貼り付けたダンボールが接触して上手く回っていませんので、接触している部分をはさみやカッターで切り取り、スムーズに廻るようにします。
3.コイルが真っ直ぐになっているか?コイル自体が曲がっていることがありますので、曲がっているときには真っ直ぐに調整します。
3点の調整が終わったら、前板から出ている丸棒を固定するために、中心に直径9mmの穴が開いている円形ダンボールを丸棒に通します。
丸棒に円形ダンボールを通したときの画像です。
円形ダンボールと丸棒を固定するためにグルーガンで周囲を接着していきます。
私は丸棒を1cmの長さで切っていたので、継ぎ足すために丸棒の先端にグルーガンを塗って、長さ1cmの丸棒を貼り付けました。無料ダウンロードできる型紙・図案では長さ2cmの丸棒にしているので、この作業は必要ありません。
硬貨ボックスに前板・コイル・コイル止め円形ダンボールを取り付けた写真です。丸棒を回すことでコイルが回りますよ。
硬貨用の箱、6個すべて同じように接着しておきます。
紙幣ボックスに前板を貼り付ける
紙幣用の箱に前板を貼り付けます。前板には直径9mmの円形の穴を開けておきます。
グルーガンを使って接着します。
前板の穴にコイルの先端に取り付けた丸棒を入れて動きがスムーズが確認します。コイルが浮いていたら、穴の上下をカッターで広げてコイルがスムーズに回るような位置にしておきます。
円形ダンボールを丸棒に通します。
円形ダンボールと丸棒をグルーガンで接着します。
2つの紙幣箱ともに前板を取り付け、コイルを付けます。
硬貨・紙幣箱の下板・棚板を貼り付ける
棚板に硬貨の箱を置いて、BOX仕切り板の位置を確認します。鉛筆で線を引いておくと接着位置が分かりやすくなります。
BOX仕切り板にグルーガンを塗って、棚板に取り付けます。
この作業を3回繰り返します。BOX仕切り板は、丸棒があるほうを正面にして箱の左側に設置する感じです。
BOX仕切り板を貼り付けた棚板の一番右側に硬貨BOXを置いて、裏側のダンボールに棚板を設置する場所を鉛筆で書きます。そこにグルーガンで接着します。
硬貨BOX2段分の棚板を貼り付けます。貼り付けたら、硬貨の箱を出し入れしてみて入れられるか、出せるかを確認します。
硬貨ボックスと同じように紙幣ボックスの棚板も取り付けます。
カード挿入仕切り板と左側ダンボールを貼り付ける
125mm×20mmと125mm×10mmのダンボールを準備し、
グルーガンで貼り合わせます。
貼り合わせたものを紙幣ボックスの一番下の棚板に貼り付けます。
貼り付けたら写真のように定規で線を引いておきます。この線を目安に左側のダンボールを貼り付けたときの位置を分かりやすくします。
左面のダンボールをグルーガンで接着します。
裏面と左面のダンボールを接着したときの画像です。
線を引いた部分を目印に125mm×10mmのダンボールを貼り合わせます。
カードのダンボールを置いて、挟むように125mm×10mmのダンボールを左面ダンボールに貼り付けます。
左面の125mm×10mmのダンボールの間隔は、少し余裕があっても大丈夫ですし、キツめにしても問題ありません。真っ直ぐに挿入できるようにするためですので。
前面上部にダンボールを貼り付ける
前上のダンボールを貼り付けますが、このとき注意しないといけないのがカード挿入口です。カードを差し込んだ状態でカードのダンボールとの間に隙間が無いようにすることが大切です。ここで隙間があるとカードを抜いたときに硬貨や紙幣がカードに乗ってきてしまいます。
前上のダンボールを貼り付けた状態です。
すべり板を貼り付ける
硬貨や紙幣が取り出し口から出てくるようにダンボールですべり板を作ります。半分から下を手で丸めるようにして円形にします。
左面の125mm×10mmダンボールの下から、取り出し口の半分よりも左側になるように仮置きして、線を書きます。
線を書いた状態です。
グルーガンを使って接着します。グルーガンの接着が甘いときは、中側から追加でグルーガンで接着しておきましょう。
前面下部にダンボールを貼り付ける
すべり板を貼り付けた部分にダンボールを貼り付けます。
写真を撮り忘れてしまったので、完成した前面の写真です。カードの下の部分にダンボールを貼り付けました。このとき、すべり板が見えないようにすると見栄えがいいですよ。
右面にダンボールを貼り付ける
一番下の棚板部分、裏面ダンボール、カード挿入口仕切り板にグルーガンを塗って貼り付けます。
貼り付けた状態です。
上下のフタを貼り付ける
あとは、上と下にフタとなるダンボールをグルーガンで貼り付けたら、形が出来上がりです。
ATM貯金箱の形
ダンボールを貼り合わせて形ができました。
ATM貯金箱にイラスト・デザインを貼る
作成したATM貯金箱に貼るイラストを作成して、貼り付けます。カッターやはさみで切って糊で貼りました。
表はこんな感じです。いい感じにできたと思います。
硬貨と紙幣の箱にも入れる金額がわかるようにしました。
カードもそれらしくしました。
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まとめ
ATM貯金箱として作りましたが、貯金箱というよりは仕組みを楽しむためのものになりました。おもちゃのお金があれば、それを使って遊んでもいいと思います。また、取り出し口には100均の透明な箱を入れておくと取り出しやすくなりますし、見栄えもいいかと思いますね。
ダンボールはシルバーなどの色で塗るとさらに雰囲気がでていいと思います。セリアやダイソーなどの100均でスプレータイプの塗装を探しましたが無かったので、絵の具で塗るのが面倒だったから塗りませんでした。
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