夏休みの自由研究工作で大人気なのがダンボール箱で作る自動販売機です。夏休み明けの2学期の授業参観に行くと自由研究課題が展示されていて多くの子供がダンボール自販機を作っています。形やサイズ・仕組みはそれぞれ違いますが、簡単なものからスゴイ凝っていて仕組みを知りたいものまであります。子供と一緒にダンボール自動販売機を作りましたので材料、道具、図面・図案、作り方、仕組みについてお伝えします。

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対象学年・工作期間・費用

難易度 難しい
対象 小学校中学年以上
3・4年生
工作期間 1日
テーマ 工作
費用 100円

基本はダンボール箱で作りますが、仕組みを難しくすると色々な工夫やアイデア・材料が必要になってきます。簡単でシンプルなダンボール箱自動販売機を作成してもいいと思いましたが簡単にすることはすぐにできるので、なるべく子供が楽しいと思ってくれる仕組みを取り入れてダンボール自販機をつくろうと思いました。

工作期間は1日あれば大丈夫だと思います。私が子供と一緒に試行錯誤しながら作って朝から晩まで掛かりましたが、作り方を見ながらつくって頂ければやり直すこともないと思いますのでスムーズに作成できると思います。

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材料・道具

材料 個数
ダンボール箱 2個
厚紙 1枚
ラップの芯 2本
竹ぐし 2本
クリアファイル 1枚
ウッドピンチ
木製洗濯ばさみ
3.5cm:6個
3.0cm:1個
輪ゴム 10本

ダンボール自販機に使った段ボール箱のサイズは横31cm×高さ26.5cm×奥行き21.5cmの空きダンボールがあったので使いました。ダンボールはスーパーやディスカウントショップなどに行くと無料でもらうことができます。

自動販売機と言えばボタンを押すと出て来るというものなので、ボタンを押すとジュースが出てくる仕組みにしたいと思って100均で購入できる木製洗濯ばさみを購入して使いました。

竹串はつまようじでもいいと思います。

ボタン式にしないで指で押し出す自販機なら簡単に作ることができますよ。

道具
定規
はさみ
カッター
マジック
セロハンテープ
ガムテープ
ホットボンド

ダンボールを貼り付けるのに私はホットボンドを使いました。セロハンテープやガムテープでもいいと思いますが、簡単だし、しっかりと接着することができるのでおすすめですよ。ホットボンドはダイソーやセリアではグルーガンという商品名でありますよ。

自由研究だけではなく、ちょっとした家の補修やDIYなどあると便利です。瞬間接着剤とは違い接着面が乾いたあとは綺麗に剥がすこともできるので再利用したい材料や部品があるときよく使っています。

ダンボール自動販売機の図面・図案

ダンボール自動販売機を作るためパーツを書き出しました。図面というか図案というかパーツリストというのか言葉が分かりませんが、使用するためのダンボールのパーツ・部品のサイズと個数を手書きですがまとめてみました。それらを組み合わせていくことでダンボール自動販売機ができます。

もし良ければ、今回作ったダンボール自販機の画像のような図案・図面をダウンロードできるようにしましたので、使いたい方は無料でご提供しますのでお使い下さい。また、ドリンクに貼り付けるジュースの型紙とボタンに貼り付けるイラストをエクセルファイルで作成ましたので、そちらも一緒にダンボールできるようにしました。

ダンボール自販機の図面・図案

ドリンク・ボタン印刷用エクセルファイル

※作り方については下記を参照して下さいね。

ダンボール自動販売機の作り方

今回、作成したダンボール自動販売機の写真です。横幅がある段ボール箱だったので商品を5つ並べて見ましたが、用意したダンボール箱の大きさに合わせて調整してくださいね。もっと本格的に自販機のイメージを出したいときは色画用紙を使って見える部分だけ貼り付けたり、イラストを書いたりしてデザインするとリアル感のある見た目になりますよ。

商品となるドリンクを作る

自動販売機の商品となるドリンクを作ります。ラップの芯があったので4.5cmの長さになるようにカッターで切ります。ラップの芯は固いので指を切らないように注意して切り取りましょう。

ラップの芯ではなく、厚紙を丸めて作ったり、ジュースのキャップを4つ縦に貼り合わせたりしても作ることができますので、身近なもので代用できるものがあれば使って作ってみて下さい。

エクセルファイルにあるジュースのイラストを印刷して切り取ります。4.5cmの高さであればイラストの通りに切り取ればぴったりサイズにしています。

ジュースのイラストを、切り取ったラップの芯に貼り付けます。巻いてセロハンテープで止めてもいいですし、糊で貼り付けてもいいです。

商品となるジュースの出来上がりです。最低10個は準備しておきましょう。

5個は商品棚に置いておくようで、残りの5個が商品として投入口に入れる分です。多ければ多いほど楽しめますよ。

ダンボールの正面を切る

ダンボールの正面にマジックで下書きをして、この線に沿って切り取ります。

商品棚は5cm間隔でジュースを置いていきます。ボタンは1つの商品の5cm幅の半分2.5cmのところから真下に3cmのところを中心に直径2cmの穴を空けます。

画像の右側にあるコイン投入口と返却レバーの位置はもう少し下のほうが良かったと思います。コイン投入口の位置は、取り出し口の高さに合わせておいても大丈夫です。

商品棚を作る

商品棚の下の部分に「商品棚(下)」を貼り付けます。ここにドリンク見本を置きますので、5cm間隔の目印を付けておくとドリンクを貼り付けるときの目印になり作業しやすいです。

・ダンボール自動販売機の正面になる部分を切り取ったら裏返します。

・「商品棚(下)」の部品を準備します。

・ドリンク見本を貼り付けるため5cm間隔に目印を付けます。

商品棚の横部分を貼り付けます。ダンボールの中が横から見えないようにしたり、他の部品を固定するために使います。

・商品棚(横)の7.5cmの長さのほうに4cmの部分に線を引きます。

・4cmの部分がダンボールとの接着面になる商品棚(横)に貼り付けます。

・商品棚(下)に書いた5cm間隔の線を目印にして真ん中にドリンクを貼り付けます。

商品棚の後ろの壁になる部分を貼り付けます。この部分に色紙などを貼って5cm間隔に線を引いたりイラストを書いたりするとオリジナリティが出ますよ。

・「商品棚(横)」の4cmの線と「商品棚(下)」の部分に「商品棚(後)」を貼り付けます。

・「商品棚(下)」の部分より「商品棚(後)」は1cm下に出るように貼り付けます。

商品棚を作り、正面から見た状態です。

ボタンを作る

ボタンを押すことで商品のジュースを押し出すための仕組みを作ります。

厚紙を使って作りました。ある程度の固さがありしっかりしている材料なら大丈夫です。ダンボールでも牛乳パックでも代用することはできます。

・7.5cm×5.5cmの大きさのものを商品分(5個)作ります。

・長いほうの4cmの真ん中部分にカッターなどで竹串が通る程度の穴を空けます。

・長い円筒になるように丸めて両端をセロハンテープで止めます。

※丸めるとき厚紙の両端は合わせるようにし重ねません。

・竹ぐしは4.5cmの長さに切り5本用意します。

・円筒に空けた穴に竹串を入れます。

・下の部分は丸めたときに紙の両端が合わさる部分なので少し力を入れたら通ります。

※下の部分の竹串が前後に動くようならセロハンテープで動かないように補強して下さい。動いてしまうとボタンを押したときに押す長さが足りなくなり商品を押し出すことができなくなります。

木製洗濯ばさみ(ウッドピンチ)の3.5cmサイズを使ってボタンを押したときに、戻ってくるような仕組みを輪ゴムを使って作ります。

・ボタンの穴の両脇に木製洗濯ばさみを貼り付けます。

・木製洗濯ばさみの間隔は5cmです。

・木製洗濯ばさみの上下に輪ゴムを掛けます。

※木製洗濯ばさみはしっかりと貼り付けておかないとボタンをギュッと押したときに外れてしまいます。ホットボンドであれば問題ありませんでした。

・ボタン用の円筒の長いほうが表側に出るように穴に入れます。

・輪ゴム手前に引っ張り出して両手でねじります。

・ねじったら竹串に巻きつけます。

・上下とも輪ゴムねじって竹串に巻き付けます。

ボタンを押すとドリンクが出てくるようにするためには、下記のポイントに注意する必要があります。

・円筒がダンボールの穴に引っ掛からずにスムーズに動くこと

・竹串が輪ゴムの力で前後に動かないこと

・ボタン(円筒)を押したときに木製洗濯ばさみが外れないこと

・円筒が上のダンボール部分に当たらないこと

・輪ゴムの巻が弱いとボタンが戻らないことがあるのでゆるくない程度に巻くこと

商品投入口を作る

商品投入口(底)の部分の高さを調整してドリンクを押し出しやすい高さにします。このとき、3cm幅の板の内側になる部分を少し押しつぶしておくと斜めになるので、商品投入口に入れた商品・ドリンクが落ちません。

・3cm幅のダンボールの片方を押しつぶして斜めにする

・押しつぶしていないほうのダンボールの端が7.5cm幅のダンボールの端に合うように貼り合わせます。

・画像のように貼り合わせます。

・商品棚(横)のダンボールに商品投入口(底)を貼り付けます。

※商品投入口(底)を貼り付けるときは竹串が当たって動かないということにならないように貼り付ける位置は調整して下さい。

商品投入口(仕切板)を5cm間隔に貼り付けてます。このとき、ドリンクがスムーズに上から下に移動するのか確認しながら貼り付けます。

・商品投入口(底)と商品棚(後)部分に5cm間隔の目印を付けます。

・4.5cm幅のドリンクがスムーズに移動できるか確認して商品投入口(仕切板)を貼り付けます。

商品投入口(後)の板を付けることで複数個のドリンクを入れても落ちないようにし、また1つずつ取り出すことができるようにします。

・上を合わせて商品投入口(後)のダンボールを貼り付けます。

・下の部分はドリンク1個分空くようにします。

ボタンの押す部分を作る

ダンボール自動販売機のボタンを押す部分を作ります。

ボタンになる画用紙の筒の部分がさみしいですよね。押しやすいようにしましょう。

・厚紙・画用紙を直径2.5cmの円に切り取ります。

・エクセルファイルにある、丸いドリンクのイラストを適当な大きさに切り取ります。

・厚紙に糊で貼り付けます。

・厚紙からはみ出ている部分をはさみやカッターで切り取ります。

・ボタンを押す部分になる厚紙です。

・筒の部分に厚紙を接着します。

コイン投入口を作る

・竹串を4cmの長さに2本切ります。

・木製洗濯ばさみに竹串を挟みます。

・表側からコイン返却用の穴に竹串を通します。

・竹串にコイン受け皿用のダンボールを差し込みます。

・奥まで差し込んだら状態です。

表から見た状態です。木製洗濯ばさみを下に下げることでコイン返却ができます。

返却レバーを回したらコインが下に落ちるようにします。コイン取り出し口に上手く落ちるように板を取り付けます。

・コインすべり板を少し丸めます。

・コイン取り出し口の手前にダンボールが来るように貼り付けます。

・コインと商品取り出し口の仕切りを貼り付けます。

※画像では白の厚紙で作りましたが、6cm×10cmのダンボール板を貼り付けます。

・コイン投入口(後)のダンボールを貼り付けます。

商品取出口を作る

落ちてくるジュースが商品取出口から飛び出さないようにします。

・クリアファイルのような柔らかいものを内側から貼り付けます。

ボタンを押したドリンクが取出口のほうに転がってくるようにダンボールですべり板を取り付けます。

・商品取出口のすべり板を取出口に向けて転がるように丸みを付けて、後ろ側のダンボールに貼り付けます。

ダンボールを箱に形にしてできあがり

ダンボールを箱型にします。上の部分は商品であるドリンクを入れるためにテープなどで貼り付けないでおきましょう。これで出来上がり・完成です。

ダンボール自動販売機を使ってみた動画

ボタンを押すことで上手くドリンクを1つずつ取り出すことができました。子供も楽しく遊んでくれました。

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まとめ

朝から作りはじめて夜まで掛かりましたが、色々と試行錯誤したためですね。同じサイズで作るのであれば、そんなに時間は掛からないと思います。また、ボタン式にしましたが、ダンボールに切り目を入れて指で押し出すだけの仕組みであればもっと簡単に作ることができます。

でも、ボタンの仕組みは子供が面白がり、輪ゴムが切れるまで遊んでくれました。

自由研究で学校に持っていって皆に遊んでもらえる作品になりますね。壊れてもいいから遊んでもらったほうが作ったかいがあるってものです。

次にダンボール自販機を作るときには、どんな仕組みを作ろうかと考えてしまいます。

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