自由研究で牛乳パックを使った工作は人気があります。その中でも小学生高学年の小学5年生・6年生の男の子向けの格納式ロボットを作って見ました。普通のロボットとは違い、牛乳パックの形に格納することができるようになっています。関節部分が動くのでカッコいいロボットを作りたいという子供におすすめです。実際に作ってみて工夫したところや組み立て方について写真を使って分かりやすく紹介していきます。

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牛乳パックで作る!1日でできる格納式ロボット

難易度 難しい
対象 小学生高学年
作成時間 1日(約5時間)
テーマ 工作・牛乳パック
費用 約650円

牛乳パックを使って作ったロボット工作です。完成した牛乳パックロボットの写真です。初めて作った割には上手くできたと思いますが、苦労したところも幾つかありました。きちんと作れば立ちます。今回、作った牛乳パックロボットも立ちますが、関節部分にあたる牛乳パックの切り込みと発泡スチロールの大きさがギリギリになるように調整することで立たせたときに、腕が曲がった状態のままになったり、関節を曲げた状態で立たせることができます。

●牛乳パックで各パーツを切り取るときは角を意識する(図面どおりに切り抜けば大丈夫)。

●関節部分にあたる牛乳パックと発泡スチロールの大きさを擦れる位で調整する。

●各パーツを図面どおりに切り取っていくとき部位名が分かるように書いておく。

●すべてのパーツを揃えてから組み立てると作りやすい

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準備するもの

  • 牛乳パック(1リットル)3個(洗って乾かしておく)
  • 竹ぐし12cm以上を7本
  • 発泡スチロールまたはメラミンスポンジ
  • ダンボール
  • ストロー1本
  • ひもゴムまたは輪ゴム1本
  • 両面テープ
  • はさみとカッター
  • 長めの定規
  • セロハンテープ

家にあるものを活用するといいです。牛乳パックがなければ、他のジュースなどの1リットルパックでもいいです。竹ぐしは100均一で購入できますし、発泡スチロールやダンボールはスーパーやホームセンターでもらうことができますし、100円ショップにもあります。

図面

図面は手書きですので、見にくかったり、分かりにくい部分があると思いますがご了承ください。牛乳パックを開いた状態をイメージしています。牛乳パックは1辺の長さが7cmで実線が1面を表しています。1面の半分3.5cmのところで線を引いておくと、目安になりやすいです。

上と下を切り取って牛乳パックの「のりしろ」部分から開くと綺麗に開くことができます。

【牛乳パック1個目・・・胴(どう)ともも】

牛乳パックを開いたら18cmの長さに切り揃えます。緑の線で引いているところが切り取り線です。胴の部分の3cmの切り込みも忘れないようにしましょう。また、胴の部分の4つの点は、竹ぐしを通すための穴になります。私は、カッターの先を突き立てて、グリグリと回して穴を開けて、竹ぐしを通して穴を広げました。この牛乳パックからは、胴1個、右もも1つ、左ももの部品2つの計4つができます。図面右下の左ももの部品と、左下の左もものパーツは切り離されています。

【牛乳パック2個目・・・肩・腕・脚・手】

牛乳パックを開いたら18cmの長さに切り揃えます。手書きの図面は19cmで上部1cmを切り取っていますが、始めから18cmに揃えてしまったほうがいいです。図面にそって、切り抜いていきます。この牛乳パックからは、肩・腕・脚の左右の部品と手の部品が2つの計8個の部品が取ることができます。

【牛乳パック3個目・・・刀・頭・顔・上ぶた・とめベロ・ツノ・刀のツカ】

牛乳パックを開いたら19cmの長さに切り揃えます。寸法は、実際に私が切り取るときに計算したものを、そのまま記載してあります。上ぶたの中央部分と頭の部分の点は、竹ぐしを通すための穴を開ける必要があります。頭の部分には、1cmの切り込みを入れます。

【発泡スチロールまたはメラミンスポンジ】

発泡スチロールで、もものつけね・足・うで・ひざ・手の部品を作ります。形を台形にしたり、手の部品は上部を丸くしたりとカッターで作業することが多くありますので、ケガをしないように注意しましょう。

【ダンボールと竹ぐし】

ダンボールで関節に使うダンボールと腰に使うダンボールを作ります。ダンボールの厚さは、0.2cmぐらいのものを使うといいです。腰に使うダンボールには竹ぐしを通す穴を1箇所作りますが、竹ぐしを差しても通らないので、貼り付ける前にカッターで溝を掘っておくと簡単に通すことができます。竹ぐしは、定規で印を付けて、ハサミやカッターで溝を付けて、手で折ると簡単にできます。

図面をPDFにしましたので、必要な方はそちらを確認して下さい。画像に使っている手描きのものですので、見にくいかも知れません。

格納式変身ロボット図面.pdf

格納式変身ロボットの作り方

胴(どう)の部分を作る

胴(どう)の部分は、真ん中が正面となります。左右の竹ぐしと切り込みが入っている面を3.5cmの位置で折り目を付けて箱型にします。

黄色部分の1cm幅の突起部分を画像のように合わせて、赤枠部分が牛乳パックの「のりしろ」部分なので、両面テープを貼って止めます。

頭と上ぶたを作る

頭と上ぶたのパーツに開けた穴にひもゴムや輪ゴムを通し、2cmに切り分けた竹ぐしを使って抜けないようにストッパーとして使います。

顔と頭とツノを作る

頭に入れた切り込み部分にツノを入れます。ツノの幅が広く、切り込み部分から少ししか出ていませんが、気になるようでしたら、切り込みを広げたり、ツノの幅を少し調整するといいです。ツノの下にある2つの突起部分を左右に折り曲げて両面テープで貼り付けて取れないようにすればOKです。

ツノを付けた頭部分は折り目にそって箱型にしておきます。

顔のパーツを折れ線に合わせて折り曲げて、両面テープで貼り付けます。頭のパーツを箱型にしたものを顔の中に入れますが、上から見て、とんがっている部分が合うように入れていきます。両面テープで固定しなくてもしっかりとはまりますが、ゆるいときは両面テープで貼り付けてあげるといいです。

顔を上ぶたに固定する

頭と上ぶたに取り付けた「ひもゴム」または「輪ゴム」の、上ぶたに取り付けたほうを引っ張って、上ぶたに「顔+頭」の部分を固定します。余った「ひもゴム」または「輪ゴム」は竹ぐしに巻きつけて固定するといいです。ゆるいときには、セロハンテープなどを使って、貼り付けておくといいです。

上ぶたを胴に貼り付ける

胴の切り込み部分が無いほうに、顔を付けた上ぶたを貼り付けます。向きを間違えないようにしましょう。貼り付けるのは胴の切り込みが無い前の部分と顔の角がある前部分の上ぶたの1cmの部分を両面テープで貼り付けます。前の部分だけを貼り付けます。

頭のツノを折り曲げて、上ぶたと一緒に胴の中に頭を画像のように押し込むと、格納することができます。

腰の部分のダンボールを作る

凸型に切ったダンボールを合わせていき、2.8cmになるようにします。私の場合は10枚を組み合わせたら、ちょうど2.8cmになりました。

5枚ずつ両面テープで貼り付けて、竹ぐしを通すための溝をカッターで作っておきます。

凸型のダンボールを貼り合わせて、6cmの竹ぐしを通したところです。

腰の部分のダンボールを胴の中に入れる

胴の中に、凸型のダンボールを貼り合わせた腰の部分を入れます。胴と腰の部分のダンボールがズレないように両面テープで貼り付けておくといいです。

胴にとめベロを付ける

胴の切り込み部分に、「とめベロ」を両面テープで貼り付けます。台形になっている部分は、上ぶたの切り込み部分に入るようにして、貼り付けます。

ももを作る

「もも(牛乳パック)」と「もものつけね(発泡スチロール)」と「関節に使うダンボール」と「ひざ(発泡スチロール)」と「3.4cmの竹ぐし」を準備します。

左のももは大きなパーツと小さいパーツに分かれていますので、セロハンテープで貼り合わせておきます。

「もも(牛乳パック)」を箱型にして、セロハンテープで止めます。「関節に使うダンボール」を写真のように両面テープで貼り付け、「ひざ(発泡スチロール)」に開けた穴に「3.4cmの竹ぐし」を通し、「関節に使うダンボール」の穴に竹ぐしが入るように入れます。「ひざ(発泡スチロール)」の平らな面が見えるように入れます。

「もものつけね(発泡スチロール)」は、3面に両面テープを貼って、「もも(牛乳パック)」の「ひざ(発泡スチロール)」とは反対側に取り付けます。左右とも同じように作ります。

脚を作る

「脚(牛乳パック)」と「足(発泡スチロール)」と「関節に使うダンボール」を使って脚を作ります。「脚(牛乳パック)」を箱型に作り、セロハンテープで貼り付け、「関節に使うダンボール」を両面テープで画像のように貼り付けます。「足(発泡スチロール)」の溝に「脚(牛乳パック)」を差し込みます。

ももと脚を組み合わせる

「もも」と「脚」のパーツを組み合わせます。「もも」に付けている台形の「ひざ(発泡スチロール)」を、「脚」の「関節に使うダンボール」の穴に合わせて竹ぐしを差し込みます。画像のように、「もも」と「脚」のパーツが組み合わさります。

「もも」と「脚」のパーツを組み合わせたら、「ひざ」から曲げてみて、写真のようにスムーズに曲がるかどうか試します。隙間が開き過ぎていたり、近すぎたりしたら、「関節に使うダンボール」の位置を調整して、ひざの発泡スチロールが、スムーズに動き、牛乳パックからはみ出さないようにします。

手を作る

「手の部品(牛乳パック)」と「手(発泡スチロール)」と「3.4cmの竹ぐし」と「ストロー」を準備します。

「手(発泡スチロール)」の平らな面に「手の部品(牛乳パック)」を合わせ、真ん中に開けた穴に「竹ぐし」を通します。通した竹ぐしのすぐ下にストローをセロハンテープで貼り付けて、ストローの中に「竹ぐし」を入れます。

腕を作る

「腕(牛乳パック)」を箱型にしてセロハンテープを貼って止めます。「関節に使うダンボール」を貼り付けますが、切り込みが入っているほうは、切り込みが入っているほうを正面にして左右に貼り付け、「腕(牛乳パック)」の反対側は、対角になるように「関節に使うダンボール」を貼り付けますが、中心よりも少し左右のどちらかにズラして貼り付けるようにします。

画像の右下を見ると分かるように、手の部品の竹ぐしが中央部分よりも少しズレているため、「関節に使うダンボール」を真ん中に貼り付けてしまうと、手が腕の中に入らなくなります。

腕に手を組み合わせる

腕の切り込みが無いほうの「関節に使うダンボール」の穴に、「手」の「ストロー」に入っている「竹ぐし」を入れます。

表から見たら、写真のような感じになります。

肩を作る

「肩(牛乳パック)」と「腕(発泡スチロール)」と「関節に使うダンボール」と「3.4cmの竹ぐし」を準備します。

「肩(牛乳パック)」を箱型にしてセロハンテープを貼って止めます。「肩(牛乳パック)」のパーツを画像のように置いたとき、「関節に使うダンボール」を貼り付けますが、真ん中よりも下側の浅めの位置に貼り付け、「腕(発泡スチロール)」に「竹ぐし」をいれますが、2つ穴を開けたほうを表にして、横にも穴を開けたほうを上にします。横穴と縦穴に「竹ぐし」を通し、上部にある横穴を「肩」の「関節に使うダンボール」の穴に入れます。

組み立て終えたら、「腕(発泡スチロール)」を動かしてみます。動かしたときに、「肩(牛乳パック)」にあたってしまうようなときは、「関節に使うダンボール」の位置を調整してスムーズに動くようにします。

肩と腕を組み立てる

「肩(牛乳パック)」に取り付けた「腕(発泡スチロール)」の先に、「手の部品」を取り付けた「腕(牛乳パック)」を取り付けます。「腕(牛乳パック)」に取り付けた「関節に使うダンボール」の穴に「竹ぐし」を入れて組み合わせます。

「腕(牛乳パック)」の切り込み部分に、「腕(発泡スチロール)」が当たらずにスムーズに動くかを確認します。このとき、「腕(牛乳パック)」の切り込み部分と「腕(発泡スチロール)」が擦れる位、キツめがおすすめです。

ロボットを立たせたときに、剣や盾を持たせますが、その重さで下に腕が落ちてしまいかっこ悪くなってしまいます。

胴と脚を組み立てる

「もものつけね(発泡スチロール)」に開けた穴に、「胴」の下部分にある「竹ぐし」を左右の脚ともに差し込みます。

胴と手を組み立てる

「胴」の上部に開けた穴に12cmの「竹ぐし」を通し、「肩」のパーツを横に倒した状態で「うで(発泡スチロール)」の穴に指します。

「胴」に「手」を取り付けた写真です。

剣と盾を作る

「刀」と「刀のツバ」と「9cmの竹ぐし」を準備し、「刀」の両面に両面テープを貼り付けて、「竹ぐし」の先が3cmほど出るように貼り付け、「竹ぐし」を挟むように「刀」を貼り付けます。3cmほど「竹ぐし」を出したほうに両面テープを貼った「刀のツバ」貼り付けます。

剣の完成です。

盾は、牛乳パックの上部を切り取った部分を使います。くちの部分をセロハンテープで止めておき、中心に、「竹ぐし」を差し込みます。ただ、差し込んだだけでは、抜けてしまうときは、「竹ぐし」の先端に両面テープを巻いておくと外れにくくなります。

格納式ロボットの完成

「手(発泡スチロール」」に挿してある「竹ぐし」を抜いて、盾と剣に差し替えます。「脚」の先端に「足(発泡スチロール)」を取り付けて立たせたら完成です。盾を持っているほうの関節部分、発泡スチロールと牛乳パックの隙間が開き過ぎてしまい、盾を正面に向けることが出来ませんでした。

牛乳パックの形に変身

剣と盾を外して、腕を取り、胴に差していた竹ぐしを取り外します。足の発泡スチロールを取り、ひざを後ろに折り曲げ、その上に腕を置きます。とめベロを外して、頭を胴の中にしまい、上に盾をかぶせたら、牛乳パックに戻ります。

これで、牛乳パックからロボットに変身できる工作の完成です。

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まとめ

かなりカッコいい牛乳パック変身ロボットが完成しました。初めて作ったロボットですが、上手にできたと思います。最初に適当な大きさに切ってしまうとあとでの微調整が大変になってしまいますので、図面から牛乳パックやダンボール、発泡スチロールに書き写して、切るときには定規を使って丁寧にカットするようにしたほうがいいと思います。

自由研究で工作をまとめるときは、「 工作の自由研究のまとめ方 」を参考にしてまとめていくといいです。

学校で展示したら、注目の的です。みんながいじってくれそうなので、「関節に使うダンボール」と「竹ぐし」の接続部分はしっかりと行なっておいたほうがいいと思います。何なら、接着剤でしっかりと固定してしまってもいいと思います。少しくらい無理に動かしても外れませんし、みんなが手にとって遊んでくれれば、作ったかいがあります。

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